古着屋さんのスタッフから活動の幅を広げられたゆうたろうさん。人見知りの彼が、人前に出るお仕事を楽しめるようになったきっかけや考え方について教えてもらいました。
プロフィール
ゆうたろう
1998年生まれ。大阪の古着屋「サントニブンノイチ」の店員だったが、2016年に“可愛すぎる美少年”モデルとしてデビュー。2017年からドラマや舞台で精力的に俳優活動を行う。2018年に「3D彼女 リアルガール」で映画初出演する。以降、テレビドラマ『シャーロック』(CX)、映画『殺さない彼と死なない彼女』や『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』などの話題作に出演。若手個性派俳優として今後さらなる活躍が期待される。
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現在のお仕事を始めたきっかけは?
当時、大阪の古着屋で働いていたのですが、支店が原宿にできることになったんです。そのお店を手伝いに上京してきました。オフの日に竹下通りを歩いていたら、たまたまテレビ番組のスタッフの方に取材されて、バラエティ番組などに出演させていただけるようになったんです。それがきっかけですね。
自分が人前に出る仕事をするなんて、思ってもみませんでした。本当は人と話すことは、あまり得意ではなかったんです。
今年のハロウィンはこれにて終了。🦄 pic.twitter.com/TdIZhmEcLq
— ゆうたろう (@aaaaao_e) 2020年10月30日
ゆうたろうさんの今の生き方や考え方に影響した、一番のターニングポイントはどんなこと? その時に踏み出したはじめの一歩は?
ターニングポイントは、芸能事務所に所属したときだと思います。たまたまテレビに出演した後に、「うちに入る?」って誘われたんです。
それで事務所に入ったのですが、そのときの僕はなにも考えていませんでした(笑)。自分はこのままずっと古着屋で働いているものだと思っていたので、芸能界で特にやりたいことや目標はなかったし、最初は本当に何も分かっていなかったです。
テレビのバラエティ番組に出させていただいたときも、今にして思えば「よく自分はあの場であんなコメントできたな」なんて思います。
もうあの頃と同じようなことはとてもできませんね。でもそれは、決して悪いことじゃなくて、きっと「自然体の自分」をみんなが受け入れてくれたのだと思います。
そこからは、がむしゃらに仕事をしていました。元々僕は人見知りです。それでも、だんだんと人前に出ることの作法や楽しさが分かってきました。
人に興味を持つようになったことが、人見知りの克服につながったと思います。
ゆうたろうさんはいつも自分らしいメイクやファッションをされています。人に自分を見せるときにどんなことを意識されているかを教えてください。
中学生の時にお姉ちゃんにメイクを教えてもらって、ファッションにも興味を持つようになりました。でも中学生だから、お金がない(笑)。古着屋さんでたくさん試着して、やっと1着の服を決める。そんな買い方をしていました。お気に入りの服を着ると、ちょっと自分に自信がついた気がしませんか? 丸まっている背中が、ちょっと伸びる、みたいな(笑)。そういう感覚を大事にしていました。
そんな自己満足から始まってはいるのですが、今ではファッションモデルをすることが仕事になっています。モデルの仕事をするときは、基本的に私服から選んでいるんです。撮影の現場に、3パターンくらいのコーディネートをスーツケースに詰め込んで持っていって、関係者の方と話し合って最終的なコーデを決めるようなこともあります。
そのときに基準になるのは、自己満足ではなくて「読者がどう思うか」。それを必死に考えています。そんな風に「誰かのため」のコーデを考えるのも、今は最高に楽しいって思いますね。
最近はじめてチャレンジできたこと、やってよかったことは?
現場で「自分からなるべく他人に話しかける」ようにしたことです。現場では、年齢もキャリアもバラバラ。僕はなんとなく輪の中に入っていくのに苦手意識があって、緊張していました。それでスマホばかりを見ていたこともあったのですが……。それはもうやめました。
話しかけてみると、相手も話しかけることに緊張していた、なんて言ってくれることも多かったです。みんな気持ちは同じなんだ、って思いましたね。
それに、きちんとコミュニケーションをとっていた方が、仕事がうまくいくということが分かったんです。個人的に仲良くなれることもあります。ちょっとした勇気が必要ですが、スマホばかりに気を取られず、いろいろな人に話しかけてみてよかったです。
なかなか一歩目を踏み出せないが、いつかやってみたいことは?
今はSNSを使うことがすごく増えていて、他人からの評価を気にしながらファッションを考える時代ですよね。でも本来、ファッションって、自分の気に入ったものが一番なんです。モデルの仕事をしていなかった頃の自分もそうでした。
よく「年相応の服を着なくちゃいけないのかな」なんて相談を年上の人からされることも多いのですが、そんなことはまったくないと思っています。
そこで僕は「自分が本当に着たい服を見つける手伝いをする」という企画をやってみたいんですよ。雑誌でもいいですし、自分のSNSアカウントでもいい。僕に聞いてくれたら、全力で応えていきたいですよ。だってわざわざ僕に聞いてくれるんですから。
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