何かと時間に追われることが多い働き盛りの社会人。なかには昨今のリモートワークで仕事の切れ目が付きづらくなっている人もいそうです。
限られた一日の時間をどのように活用するか。一日の始まるとなる「朝」に注目し、朝の活動が仕事をはじめ、働き方や生き方にどのような影響をもたらしているかをお聞きします。
Q.)朝の活動を始めた経緯を教えてください。
この朝の活動を始めたのは社会人2年目の頃です。仕事も任されることが増えてきたので、限られた時間を効率的に活用したい思いが強くなりました。そうして今では、ジム通いと、もともとやっていた仕事で必要な英語を中心とした勉強に朝の時間を使っています。
Q.)なぜ夜ではなく朝の時間が大事なのでしょうか。
1つは、心の余裕が生まれるから。朝の活動を始める前は、ギリギリに起きてギリギリの電車に乗るという生活をしていました、でもそれだと会社に着いてからも、精神的な体力を削られた状態で仕事に向かうことになるので、パフォーマンスが落ちてしまうんですね。
もう1つは、心の余裕のおかげもあって生産性が上がるからです。もともと勉強も夜にやっていたのですが、僕の場合、夜だと仕事のことが気になってしまうタイプなので、朝にやる方が、勉強の密度が濃くなるんですよね。
それに朝って始業時間があるので、明確に終わりの時間が決まっています。そうなると、始業時間に向けて自分でタイムマネジメントすることになり、勉強も趣味もメリハリが付きます。勉強も大事ですが、プライベートも充実させたいので生産性は大事です。
Q.)実際の朝のルーティンを教えてください。
4:00 起床
4:15〜5:15 ジム
5:30〜6:30 勉強
6:30〜7:00 会社に行く支度
7:15〜8:15 会社近くで勉強
(休日)
4:00 起床
4:15〜5:15 ジム
5:30〜8:00 勉強
8:00〜 予定に合わせて調整(土日は友達との予定や動画制作などプライベートの時間も大切に)
※2022年1月時点
Q.)朝のルーティンが定着するまでの工夫を教えてください。
それから、起きる時間をYouTubeなどで宣言したり、僕自身が今朝活のコミュニティを作っているのですが仲間を作ったりするのも、モチベーションを維持するうえで工夫の一つかなと思います。
あとは環境を整えることもすごく大事です。冬だとエアコンのタイマー機能を使って起床前に部屋を暖める。目覚まし時計もこだわっていて、光る目覚まし時計を導入しています。音も爆音で鳴るんですけど、音と光の両方を使って起きるようにしています。自分が起きやすい環境のトライ&エラーをして最適化をはかっていますね。
そしてもっとも大事なのは、自分が成し遂げたいことが何なのかを明確にすることだと思います。
例えば僕はずっと海外と関わりたいと思っているんですね。なので将来は海外駐在してそこで新しいビジネスを作ったり、統制されていない現行法人で制度をきちんと整えたりしたいと思っています。そうなると英語の能力を高めないといけなくて、朝の活動は目標ではなく目的を達成するための手段だと考えています。目標が明確だと士気も高まります。
Q.)朝の活動が仕事にもたらした変化や影響について教えてください。
そんな状態のなかで、昔からやっていた「ゼロ秒思考*1」で始業前に今日やることなどを整理すると、作業の効率がかなり良くなりました。仕事内容が異なるのでもちろん単純に比較することはできませんが、残業時間は同僚に比べると倍ほど少なそうです。
また仕事だけではなく、YouTubeでコメントをもらったり、コミュニティを作って同じ志の人と触れ合えたり、こうやってインタビューを受けたり、人間関係が広がっていることもうれしい変化ですね。
(MEETS CAREER編集部)
お話を伺った方
*1:A4の紙にテーマに沿って1分間メモを書くことで「考える力」を鍛える手法