独立して2倍に。「やりたい」ことで年収アップを叶えるアクションとは。国山ハセンさんに聞く

国山ハセンさんトップ画像

転職やキャリアチェンジの強いモチベーションとなる「年収アップ」。しかし、年収アップに至るまでの具体的なプロセスやTIPSをまとめて読める場所はそう多くありません。

そこで、MEETS CAREERでは、SNSでも人気のビジネスパーソンの皆さんに「年収を上げるうえでやっておいてよかったこと」をズバリお伺いしていきます。

今回ご登場いただくのは、ビジネス映像メディア「PIVOT」のMCで、さまざまなビジネス系動画コンテンツに引っ張りだこの国山ハセンさん。10年ほど勤めたTBSテレビから独立した後、活躍の幅を広げています。

国山ハセンさんプロフィールカット
国山ハセンさん。1991年生まれ、東京都出身。中央大学商学部卒業後、TBSテレビに入社。『アッコにおまかせ!』『王様のブランチ』『ひるおび』などの情報バラエティ番組のアシスタントや進行役、2021年8月からは報道番組『news23』のキャスターを務めた。2023年1月に独立し、ビジネス映像メディア「PIVOT」に参画。現在は、番組プロデューサー兼MCとして、英語や資産運用、教育など、ビジネスパーソンのスキル向上に役立つ「学び」に特化したコンテンツを、アプリやYouTube上で日々発信している。

会社員時代と比べて「2倍以上」という驚きの年収アップを達成した国山さんは、一体どのようなプロセスで年収を上げたのか、そして日々の仕事で実践していたどんなアクションが年収アップにつながったのでしょうか?

年収は会社員時代から「2倍以上」に

Q. 国山さんはフリーになって、会社員時代からどれほど年収が上がったのでしょうか?

2倍になりました。

Q. 今振り返って、年収アップを実現させるうえでどのようなアクションが有効だったと感じますか?

スタートアップメディアの「PIVOT」に“転職”する形で参画したのですが、歩合制ではなく前職と同じ水準の固定月収(固定給)に加えて副業も認めていただく、という報酬形態にできたのが大きかったように思います。

Q. 会社員時代に実践して「実際に年収アップにつながったこと」があれば、教えてください。

しっかりと自分の収入と支出、給与明細を確認し、どこを増減させればQOLが上がるかを都度考えていました。また年収が高い職種や業種、業界の分析もしていたと思います。

Q. 年収を上げるために、日頃から意識していたことがあれば教えてください。

会社員時代には副業ができなかったので、人的なネットワークはとにかく多く作るようにしていました。年収アップに直接つながったかは分かりませんが、仕事につながるかもしれない、という意識は持っていました。

株式投資や不動産投資は「本業にしない」

Q. これまでで年収が大きく上がったタイミングとその理由を教えてください。

先ほども少し触れましたが、(PIVOTで)固定給に加えてインセンティブ報酬をつけてもらったのが大きいですね。インセンティブ報酬とは、通常の番組制作ではなく「出演に特化した案件」で会社の売上に貢献できた際に発生するものです。これでモチベーションが上がり、パフォーマンスも変わったと思います。大きく上がったタイミングは独立して3か月くらいたった頃でしょうか。メインの業務に加えて、広告や司会の案件が来るようになって案件の数が増えました。

Q. 「やってはみたけれど効果がなく別の方法にスイッチした」など、年収を上げるために試行錯誤したエピソードがあれば教えてください。

株式投資や不動産投資は好きで続けていますが、あくまで「学び」が目的なので、お金を稼ぐことに集中したくなく、それらを本業にはしないと決めました。個人的に、自分のやりたいこととできることが重なる仕事を本業にできるといいなと思っています。

Q. 逆に今「年収アップにつながらない」と感じていることがあれば教えてください。

拘束時間が長過ぎる仕事や安い単価の仕事はやめた方がいいですね、結局安く使われる人材になってしまうので。

Q. 年収が上がったことで、仕事に向き合う姿勢はどのように変わりましたか?

責任感が増して一層努力するようになりました。また成長意欲がさらに高まりました。

Q. 年収が上がったことで、プライベートの過ごし方はどのように変わりましたか?

家族との時間にも少し余裕が生まれましたし、やれることの選択肢が増えました。

Q. 「年収を上げたい」という思いは、会社員時代から強くお持ちでしたか?

強かったと思います。お金が全てではないですが、パフォーマンスへの対価はお金だと考えているので、自分自身は成果主義的な考え方に近いです。

Q. 自分の収入に対するこだわり、あるいは譲れないポイントがあれば教えてください。

前職より下げない。常に上を目指す。

Q. 自分の収入に関して、同級生の動向や業界の水準を気にすることはありましたか?

ありましたね。同級生のなかでは比較的高い水準だったと思います。

Q. 「年収アップと引き換えに失ったもの」「年収と天秤にかけたもの」はありますか? あれば、それをどのように割り切りましたか? また、その判断は、今振り返ってみてどう思いますか?

独立した当初はがむしゃらに働いたので、家族との時間をやや犠牲にしたかもしれません。ただ、やりがいやステータスは確かに天秤にかけましたが、結果「大正解な判断」だったと思っています。

会社員時代は「花形」と呼ばれるポジションにつくこともできたと思います。その一方で、出世欲は高くなく、どれだけ社会に貢献できるか、個人としてビジネスインパクトを出せるか、会社の看板を変えても自分の実力が発揮できるかの方に興味がありました。スピード感をもってビジネスを推進することやスモールチームを大きくしていくことに魅力を感じていました。独立した結果、それらが体験できただけでなく、キャリアもステップアップできたのは大きかったですね。視野が広がりましたし、働きながら学ぶというスタイルも実現できているように感じます。

資料作成は「AIに任せる」ことも考えるべき

Q. 少し細かい質問になりますが、以下の習慣やスキルは「年収アップ」につながると思いますか? 自分の感覚で構いませんので、〇×とその理由をそれぞれ教えてください。

(習慣)
 L自分から積極的に挨拶をする 
 〇(これはマストですね。挨拶は信用・信頼に関わります)
 Lいつも笑顔でいる
 〇(常に意識しています。ムードメイクにつながるので)
 Lこまめに御礼をする
 〇(ケースによりますが、謝るより御礼する方が喜ばれるので)
 Lメールをはじめとした連絡ごとが早い
 〇(レスポンスは早いに越したことないので)
 L自分から人に話し掛ける
 〇(まずは自分から胸襟を開き、適度な距離感を探ります)
 Lやるべきことを先送りにしない
 〇(優先順位は常に考えて行動すべきなので)
 L分からないことがあったらすぐ調べる
 〇(仕事柄、知ったかぶりはNGなので)
 L業務外で、社内の人と飲み会やランチなどの交流を持つ
 〇(どこで誰とどうつながるか分からないので。また、外に目を向けた方が絶対いいです)
 L業務外で、業界の人とかかわりを持つ
 〇(上記と同様です)
 L業務外で、業界外のさまざまな人とかかわる
 〇(同じく刺激を受けるので) 
 L業務外で、自己研鑽に勤しむ(本を読む、勉強をするなど)
 〇(これもビジネスパーソンならやっておくべきことですね。話のネタは増やしたいので)
 L一緒に仕事をしている相手のことを知ろうとする
 〇(相手を知らないと信頼関係も生まれずパフォーマンスにも影響するので)
 L社会情勢やニュースを積極的にチェックする
 〇(毎日、新聞やSNSなどからチェックします)
 L睡眠時間をたくさんとる
 〇(自分の精神衛生に関わるので、なるべく寝ます)
 L早起き(朝活)をする
 ×(やりたいがなかなか余裕がないので)
 L食生活に気を付ける
 〇(健康でなければ全て台無しなので、気を付けています)

(スキル)
 L交渉ごとが上手くなる
 〇(お金に関しては何事も交渉が発生するので、交渉力は重要ですね)
 L資料作成が上手くなる
 ×(これは得意な人にお願いするか、AIでもできるので)
 L事務作業や地味な作業が上手くなる
 ×(これも最低限できれば、あとは外部に委託できるので)

Q. これから年収を上げたい、と考えている読者に向けてメッセージを一言お願いします。

なぜ今その年収の水準なのか、会社の仕組み、社会の仕組みを知ったうえで、なぜ自分は年収をあげたいのか、どんな人生を送りたいか、など自分と向き合うことで気付きや発見があると思います。自己投資を続け、学び続けることも大切です! 豊かな人生を送るためにも、ぜひ考えてみてください!!

※黒字は編集部

国山ハセンさんグラフィック


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編集:はてな編集部
制作:マイナビ転職


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