転職成功者の職務経歴書はChatGPTで効率よく仕上げる!【生成AI×転職活動シリーズ】


転職活動において、職務経歴書は「自分を売り込む営業資料」。とはいえ、日々の業務に追われながら、その完成度を高めるのは簡単ではありません。

そこで今回も、ChatGPTの力を借りて職務経歴書作成を効率よく進める方法をご紹介します。

キャリアの棚卸しから始まり、数字とコンテンツで自分の価値を伝えるためのワークシート、GPT-5対応のプロンプトまで、実践的なノウハウが満載です。

シリーズ第1回
【ChatGPTプロンプト付き】職務経歴書に差がつく!AIとワークシートで良い転職のための自己分析をする方法 - ミーツキャリアbyマイナビ転職 に引き続き、ライフシフトラボの都築辰弥さんにお話を伺いました。

採用担当者の目に留まる“勝てる書類”を作るには、ちょっとした戦略と工夫が欠かせません。前回の自己分析編とあわせて読めば、転職活動の準備が一気に加速するはず。

働きながらの転職活動をスムーズに進めたい方、ぜひご一読ください。

※この記事はマイナビ転職にも掲載されています。
 https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/trend/30/

ChatGPTの回答は必ずしも正解とは限らないため、あくまで参考として受け止め、自分自身の視点で確認することが大切です。また、自己分析の際には、取引先の情報や個人情報など機密性の高い内容について、入力情報がAIの学習に利用されないように設定*1するなど十分に注意しましょう。安心・安全に活用することが、AIとの良い付き合い方の第一歩です。

著者:都築辰弥(つづき たつや)東京大学工学部システム創成学科(コンピュータサイエンス)卒。新卒でソニーに入社し、スマートフォンXperiaの商品企画担当として2019年フラグシップモデル「Xperia 1」などをプロデュース。その後、2019年に人材系スタートアップである株式会社ブルーブレイズ(現ライフシフトラボ)を立ち上げ、45歳からの実践型キャリアスクール「ライフシフトラボ」を開講。人生後半のキャリア形成支援に取り組む。国家資格キャリアコンサルタント資格を持ち、フルスタックエンジニアでもある。


まずは想像してみてください。

あなたは、誰もが働きたいと願う人気企業に勤める採用担当者です。目の前の管理画面には、応募書類のPDFファイルが150件ずらっと並んでいます。あなたはこのファイルに一つひとつに目を通し、公平に合否を判断しなければなりません。

とはいえ、職務経歴書はどれも似たようなフォーマットになりがち。採用担当者が一日に何十件もの書類に目を通すとなると、集中力を保つのも簡単ではありません。

応募者の魅力が伝わりにくい書類もある中で、思わず目に留まる職務経歴書には、やはり工夫が必要です。採用担当者の立場を想像してみると、その重要性がより実感できるのではないでしょうか。

職務経歴書の作成は、そんな採用現場のリアリティを直視することから始まります。

今回は、書類なんてとっくに見飽きているであろう採用担当者であっても思わず目に留まる ”勝てる職務経歴書” を、ChatGPTの力を借りて作っていきましょう。

本記事でお伝えするノウハウやプロンプトは、当社が運営する45歳からのマンツーマン転職塾「ライフシフトラボ」で培い、実際に使用しているものです。最新のGPT-5にも対応しています。なお、ライフシフトラボの受講者は40〜50代が中心ですが、本記事は世代を問わずに通用する内容です。

※過去の記事も合わせてご一読いただくと、自己分析から書類作成までを一気通貫で行えます。また本記事では、職務経歴書のフォーマットや一般的な書き方についてゼロから触れることはしませんので、マイナビ転職の記事などを参考にしてください。
meetscareer.tenshoku.mynavi.jp
tenshoku.mynavi.jp

そもそも職務経歴書をAIに書かせても問題ないのか?

AIが書いた研究論文が学術界で問題になっていることなどから、「そもそも、AIが書いた職務経歴書を提出しても問題はないのか」と、気になっている方もいらっしゃるかもしれません。

採用担当者の中でも賛否両論があることは確かですが、私は問題ないと考えています。また、多くの転職サービスがAI職務経歴書メーカーのようなツールを公開し、利用を奨励していることから、採用担当者の間でも、提出された書類にAIの手が入っていることは当たり前という認識が広まっています。

「職務経歴書は自分で書くべき」という考え方も根強くありますが、AIを活用することに対して柔軟な姿勢を持つ企業も増えています。

もしAI活用に否定的な企業があったとしても、それは社風や価値観の違いかもしれません。そうした企業との相性を見極めるひとつの材料として捉えれば、転職活動の判断軸がより明確になるはずです。

AIを使うことは構わない一方で、重要なのはうまく使うことです。いかにも “AIが書いた感丸出し” の出来栄えでは「ITリテラシーが低いのでは」「当社への志望度が弱いのでは」などとネガティブな印象を持たれかねません。

もっと言えば、中途半端にAIを使った職務経歴書は「なんとなくそれっぽいことが書いてあるけれども伝わってこない」ツルッとした読後感になりがちで、そもそも書類選考でお見送りになってしまいます。

ではどうすればChatGPTを使いこなせるのか。ポイントは、インプット情報です。

ChatGPTを使って職務経歴書を作成する場合でも、これまでの経験やアピールすべき実績を知っているのはあなただけ。それをしっかりと棚卸しし、ChatGPTに教えてやる必要があります。

作文をChatGPTが引き受けてくれるようになったことで、その前工程のキャリアの棚卸しがより重要になっているのです。

キャリアの棚卸しのポイントは「数字とコンテンツ」

キャリアの棚卸しのポイントは、数字とコンテンツの2点です。

数字で語る重要性は、多くの職務経歴書の指南書でも言及されている通りです。

「部署内営業成績1位」「10名のマネジメント経験あり」「20%のコスト削減に成功」などというように、自分の経験や実績を可能な限り定量的に表現できないかを考えてみましょう。

ではコンテンツとは何か。これは「会社にとって価値がある、再現性のある知識体系・ノウハウ」を指します。

専門性に近い概念ですが、そこまで形式張ったものである必要はなく「担当業務に関して転職先の同僚に教えてあげられること」程度にとらえていただければ構いません。

たとえば「AIを導入してトップセールスの営業テクニックをチームに浸透させる方法」といったように、「自分はこれまでの経験を通じて、どんなコンテンツを手に入れただろうか」と、自分に問いかけてみてほしいのです。

企業は、単に労働力を補給するためだけに求人を出すのではありません。それ以上に、新たに入社する人材が持っている特定分野の知識体系やノウハウ(=コンテンツ)こそ企業が本当にほしいものであり、それに対して値がつくのです。これがいわゆる市場価値の正体です。

社会人歴を重ねるほどその傾向は強くなります。人間は平等に24時間しか与えられていませんから、労働力としての価値に大きな差はありません。年収という形で差がつくのは、その人が持っているコンテンツに対する需要量なのです。

さて、以上を踏まえ、数字とコンテンツを振り返ることができるワークシートフォーマットを用意しました。ExcelやGoogleスプレッドシートに転記し、作業することをおすすめします。


ワークシートフォーマット

ワークシートフォーマット

前回の私の連載*2でキャリア棚卸しシートを記入した方は、そのシートに列を増やして追記するとよいでしょう。これをどれだけしっかり書けるかが、書類の質を左右します。
開始年月 終了年月 会社名 部署名 担当業務の詳細 取り組んだ課題 定量的成果(数字で語れる実績) コンテンツ(転職先の同僚に教えてあげられそうなこと)
例)01年4月 08年12月 ㈱ライフシフトラボ 人事総務部 中途採用担当。採用リーダーのもとで、全職種、年間10人程度の採用の計画策定、媒体選び、求人票作成、面接を一気通貫で実行。 選考中に読んでもらえる社員インタビューや福利厚生の情報を網羅した小冊子を作り、配布。面接官トレーニングを徹底し、面接体験を向上。 ①内定承諾率を前年比30%向上 ②一人あたりの採用コストを20%カット ①自社への志望度が上がる面接の設計方法 ②内定承諾を引き出すための口説き方
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記入のポイント
● 同じ会社や部署内でも担当業務が変わった場合は、行を変えて書いてください。
● 社会人歴が浅い方は、学生時代のサークル活動やアルバイト経験について記載しても構いません。


セクション別職務経歴書作成プロンプト

さて、キャリア棚卸しシートさえ埋まれば、その先はあっという間です。ExcelファイルをChatGPTに添付し、セクション別のプロンプトをそれぞれ入力してください。

このプロンプトのポイントは、応募したい求人票の情報を盛り込んでいることです。

職務経歴書は応募先ごとに作るのが理想ですが、応募数が増えれば増えるほど、自力で書き分けるのは従来、なかなかハードな作業でした。生成AIの出現によってその負担が激減しましたので、ここはぜひ、「御社のためだけに用意した書類です」ということが応募先にわかるような書類づくりを心がけましょう。

1. 職務内容

あなたは転職市場に精通するキャリアアドバイザーです。 私の目的は、次の求人募集企業に評価される職務経歴書を作成することです。 求人募集企業が求める人物像を分析した上で、私の職務経験を記載した添付のワークシートに基づき、職務内容欄を作成してください。

## 職務内容欄の出力フォーマット

  • 会社名・部署名(ワークシートD列の部署ごとに出力すること)
  • 業務内容
  • 実績
  • 貴社で活かせる経験/知見

## 求人募集企業
{求人票に記載の企業情報・業務内容・求める人物像を貼付してください}

2. 自己PR

続いて、私の自己PR文を「タイトルと本文200字程度」の形式で3点作成してください。

※新たにチャットを立ち上げるのではなく、職務内容を生成したチャットに続けて入力してください。

3. 職務要約

以上をもとに、{会社名}の求める人物像に合致するとアピールするための職務要約を300字程度で作成してください。

※必ず①〜③の順番通りにチャットを進めてください。特に、職務要約は職務経歴書の冒頭に書くものですが、ChatGPTで出力するのは最後です。


ここまでできれば、あとは一般的な職務経歴書フォーマットに従って、勤めた企業の情報や保有資格などを入力すれば完成です。

イマイチな回答が生成された場合は、インプット情報を充実させる

最新のGPT-5は従来以上に、短いプロンプトであってもユーザーの目的や意図を理解し、適切な回答を生成するようになっています。

もし回答内容が腑に落ちない場合は、プロンプトが悪いのではなくインプット情報が不足しているケースがほとんどです。キャリア棚卸しシートの記載をもっと充実させてみましょう。

一方で、書類作りに時間をかけすぎないことも大切です。「完璧な書類ができるまで応募を始められない」という方もいらっしゃいますが、完璧を目指している間に志望求人が募集終了になってしまっては意味がありません。

ある程度納得できるものを作れたら応募を開始し、アピールポイントが伝わるのか、評価されるのかを検証してみてください。面接まで進めた場合は、採用担当者が職務経歴書の感想をくれることもありますし、自分から聞いてみるのもよいでしょう。


職務経歴書は、これまでの経験や強みを「どう伝えるか」が問われる大切な書類。

今回ご紹介したキャリアの棚卸しや、数字・コンテンツを意識した整理は、その質を大きく左右します。ChatGPTを活用し、働きながらでも効率よく「採用担当者の目に留まる“勝てる書類”」を目指すことができる方法が伝わっていれば幸いです。

転職活動をさらにスムーズに進めたい方は、以下のコンテンツもぜひご活用ください。


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制作:マイナビ転職


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*1:ChatGPTの「設定」>「データ コントロール」>「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ で設定が可能です

*2:【ChatGPTプロンプト付き】職務経歴書に差がつく!AIとワークシートで良い転職のための自己分析をする方法 - ミーツキャリアbyマイナビ転職