抑疲労で仕事効率を上げる! 今からできる5つのアクション―医学博士・片野秀樹の疲労抑制シリーズ(2/4)

抑疲労で仕事効率を上げる! 今からできる5つのアクション―医学博士・片野秀樹の疲労抑制シリーズ


「やることが多すぎて集中できない」「仕事が思うように進まない」――そんな悩みを感じていませんか?実はその状態、タスクの多さではなく“脳の負担”に原因がある可能性があります。

『日本のビジネスパーソンは“正しい休み方”を知らない。仕事のパフォーマンスを爆発的に上げるための「攻めの休養」』でインタビューにお応えいただいた片野秀樹さんに、前回解説した「脳疲労」の考え方を踏まえながら、日々の仕事の中で実践できる具体的な対策を紹介します。疲労を抑えつつ生産性を高める、5つのシンプルな習慣を解説します。

▼マイナビ転職公式YouTubeチャンネルの動画を基に作成しています。全編ご覧になりたい方はこちらから!
※本記事は、「疲労抑制シリーズ」の第2回です。第1回はこちら▼
https://meetscareer.tenshoku.mynavi.jp/entry/20260625-katano

片野秀樹(かたの・ひでき)
片野秀樹(かたの・ひでき)医学博士。一般社団法人日本リカバリー協会代表理事。株式会社ベネクス執行役員。一般財団法人博慈会老人病研究所客員研究員、日本疲労学会評議員などを務める。医学的なエビデンスに基づいた休養を提唱。日本人が抱える疲れの正体を解き明かし、科学的なリカバリー(回復)メソッドを精力的に発信している。
著書『あなたを疲れから救う 休養学』『毎日がんばるあなたのための 疲労学』等。

今日からできる「5つの脳リセット習慣」

こんにちは、医学博士の片野秀樹です。

たくさんのタスクを頭の中に抱えながら仕事に向き合っていると、ストレスが増えるだけでなく生産性もどんどん落ちていきます。

今回は、そんな状態から抜け出すために、今日から実践できる「脳のエネルギー消費を抑える5つのメソッド」 をお伝えします。

【1】選択を「ルーティーン化」する

私たちは1日に、約3万5,000回もの選択をしていると言われています。

「何を着るか」「何を食べるか」「どの順番で仕事をするか」。選択のたびに脳はエネルギーを使っています。その結果、気づかないうちに疲労が蓄積していきます。 そうした日々の選択をなるべく少なくし、「ルーティーン化」することが脳の負担軽減には有効なのです。

例えば、スティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着ていたのは有名な話ですよね。あれは「選択によるエネルギー消費」を減らすためと考えられます。

<アクション例>

  • 服のパターンを固定する
  • 昼食の候補を決めておく

この習慣を取り入れることで、脳の消耗を抑えられるようになります。

【2】小さな休憩をこまめに取る“ポモドーロ・テクニック”

集中し続けるよりも、こまめに休むほうがパフォーマンスは上がると言われています。これが“ポモドーロ・テクニック”です。

  • 25分作業
  • 5分休憩

これを繰り返すシンプルな方法です。実際にこの方法を取り入れることで、「疲労が約20%回復、生産性が約15%向上したというケースがあるとも言われています。

ポイントは「ところどころでインターバルを取ること」です。

ポモドーロ・テクニック
出典:マイナビ転職【公式】

【3】シングルタスクに徹する

人間の脳は、基本的にシングルタスク向きです。一方で現代は、

  • 複数の画面
  • 同時進行のタスク
  • 常に届く通知

といった「マルチタスク環境」になっており、これが脳の負担を大きくしています。

脳の負担軽減のためには、シングルタスクを意識することが重要です。実践方法は以下の通り。

  • 作業は「1つずつ終わらせる」
  • ブラウザで開くタブは1つにする
  • PCかスマホ、どちらかに集中する

1つずつ向き合っていくということでマルチタスクと上手に付き合う。これがまさに現代では必要です。

【4】外部メモリを活用する

やるべきタスクを頭の中に抱えたまま仕事をすると、気が散ったり、ストレスが増えたりといった状態になりやすいです。そこで重要なのが、「タスクを外に出す=外部メモリに移す」ことです。

今向き合っているタスクに集中するために、別の抱えているタスクについては別のメモリに一旦落とす。PCのように、データを別のメモリに記憶させておくのです。これは「別のメモリに移したタスクは一旦忘れても良い」と自分に許可を与えるアクションです。

現代型疲労対策:外部メモリを活用
出典:マイナビ転職【公式】

例えば、一度置いておきたいタスクを

  • メモに書き出す
  • 付箋に書いて貼る
  • デジタルメモに記録する

ことが、「外部メモリに移した」状態です。

ポイントは、「忘れてもいい状態」を自分に用意すること。これだけで、今の作業にしっかり集中できるようになります。

【5】意識的に「余白」を作る

5つ目は、「余白時間を作る」ことです。余白、つまりリセット時間を意識的に設けることで、脳の負荷を和らげる方法ですね。

例えば以下の行動が該当します。

  • 仮眠をとる
  • 目を閉じる
  • パルミング(手で目を温める)

特に重要なのは、目からの情報を遮断すること。私たちは普段、視覚情報に強く依存しています。だからこそ、あえて遮断することで脳がリラックスします。

余白時間は短時間でもOK。「何もしない時間」を作ることが、回復の質を高めます。

まとめ:疲労は「脳からのサイン」

今回お伝えした5つのポイントをまとめると

  • 選択を減らす
  • こまめに休む
  • シングルタスクにする
  • 外部にタスクを出す
  • 余白を作る

となります。

これらはすべて、脳の負担を減らすための習慣です。是非ご自分自身の生産性向上あるいは疲労の解消にお役に立てていただけたらと思います。


※本記事は、「疲労抑制シリーズ」の第2回です。第1回はこちら▼
https://meetscareer.tenshoku.mynavi.jp/entry/20260625-katano
制作:マイナビ転職編集部


【出典】
【医学博士・片野秀樹】疲れにくくなるアクション5選 / ルーティーン化で毎日の選択の回数を減らす /マルチタスクが疲労の原因に? / 疲れない人が実践する休息法で生産性UP
https://www.youtube.com/watch?v=Gq3CQI7DK6A?src=mtc_in

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