男性育休のリアル。平均取得日数は63.5日で理想の半分以下。満足度の点数は?

男性育休のリアル。平均取得日数は63.5日で理想の半分以下。満足度の点数は?

マイナビ転職が子育て中の正社員800名に聞いた、「育休取得と満足度に関する実態調査(2026)」。育児と将来のキャリアの不安、男性育休の取得日数や満足度、育休から復職する時の課題、小1の壁や仕事と育児に対する生成AIの活用実態などが明らかになりました。

育休取得日数は男性平均63.5日、女性平均407.8日。特に女性は、夫により長期間の育児休業取得を望む傾向

就学前の子どもがいて育休取得経験のある正社員に育休取得日数を聞いたところ、男性は平均63.5日、女性は平均407.8日となった。理想の育休取得日数では、男性は平均138.6日、女性は平均438.2日だった。男性の育休取得日数は理想と現実で倍以上の差が見られ、仕事を離れて子育てに向き合う時間をより確保したいと考える人が多い可能性がうかがえる。

パートナーの理想の育休日数について聞いたところ、男性が理想とする妻の育休日数は平均161.1日、女性が理想とする夫の育休日数は平均273.8日となった。女性は特に、夫に長期間の育児休業取得を望む傾向が見られた。

取得日数の現実と理想
パートナーの取得日数の現実と理想

育休取得で不安だったこと1位は「収入減少(36.8%)」。2位は「特にない(26.3%)」で、育休に対するハードルは減りつつも収入の不安は根強い

育休取得において不安だったことを聞いたところ、全体では「収入減少(36.8%)」が最多だったが、男性は33.3%で、女性は40.3%と、「収入減少」への不安割合は女性の方がやや高い傾向がみられた。次いで「不安だったことは特にない(26.3%)」も高く、特に男性(29.0%)は女性(23.5%)よりもやや高い結果となった。男女ともに育休取得に際しては収入面への懸念が大きい一方で、不安を感じることなく取得できた人も一定数存在することが分かった。

育休取得で不安だったこと

自身の育休満足度を100点満点であらわすと、男性は平均71.9点、女性は平均74.3点。パートナーの育休に対する満足度は対夫67.1点、対妻76.7点と約10ptの差

自身の育休の満足度を100点満点で表してもらったところ、男性は平均71.9点、女性は平均74.3点だった。一方、パートナーの育休に対する満足度では、夫への満足度は67.1点に対し、妻への満足度は76.7点と約10ptの差が見られた。男性は自分より妻の点数を高くつけており、女性は自分より夫に低い点数をつけているようだ。

自身の育休の満足度の理由では、「家事育児に全力で取り組み、知識とスキルがアップした(100点/男性)」「子どもとしっかり過ごせた安心感(100点/女性)」「取得日数が1日しか取れず、家事育児を経験しきれなかった(50点/男性)」「ワンオペだから(女性/30点)」などの声が見られ、取得日数やパートナーの取得状況によって満足度に差が見られる可能性がある。

育休の満足度
パートナーの育休の満足度
育休の満足度の理由

小1の壁など、子どもの成長に伴うキャリア継続に不安があると回答した女性は75.6%。男性は61.1%に留まる

子どもが小学校にあがると、登校時間に合わせた見送り、授業が終わったあとのお留守番問題、日常的な宿題のフォローや夏休み期間の子どもの居場所確保など、いわゆる「小1の壁」問題に直面することになる。このように、子どもの成長に伴い、自身のキャリア継続に不安を感じるか尋ねたところ、女性は75.6%の人が不安を感じていることが分かった。男性は61.1%に留まっている。

小1の壁など、子どもの成長に伴うキャリア継続に不安があるか

「生成AIを活用し、仕事と育児の悩み軽減や効率化を図っている」と回答した人は全体の50.5%

「生成AIを活用し、仕事と育児の悩み軽減や効率化を図っている」と回答した人は全体の50.5%で、「SNSを活用し、仕事と育児の悩みを相談したり吐き出したりしている」と回答した人は47.7%だった。今後のキャリア継続に対する不安を感じる人も7割近くいるなかで、子どもと向き合いながらどのようにキャリアや収入手段を持続していくのか、模索している様子がうかがえる。

育児と仕事の両立の悩みと、生成AIなどの活用

総評

厚生労働省の「令和 6 年度雇用均等基本調査」によると、最新の育児休業取得率は女性が86.6%、男性が40.5%となっており、男性の取得率も年々高まっています。一方で、今回の調査では、育休を取得しても、その日数について十分ではなかったと感じている様子がうかがえました。

育児は、仕事と家庭の両立に向き合う重要なライフイベントの一つであり、その過程を支えてくれる企業・チームに対しては自然と信頼が生まれます。一方で、十分な理解や支援が得られない場合には、働き方を見直す契機となる可能性もあるでしょう。また、ライフイベントを迎えた社員がその後も力を発揮できるよう環境を整えることは、企業にとっても重要なテーマです。そうした取り組みが、結果として社員のエンゲージメント向上や人材の定着、さらには採用競争力にも影響していくのではないでしょうか。

制作:マイナビ転職編集部
マイナビ転職「育休取得と満足度に関する実態調査(2026)」調査全文はこちらから


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