

数字としては一定の成果を出していると思いますし、大きなミスをしているわけでもありません。
ただ、評価面談の場で「どのくらい評価されているのか」がいまいち分からず、納得感を持てないまま終わってしまうことが多いです。
特別低い評価を受けているわけではないのですが、「これが妥当なのか」「もっと評価されてもいいのではないか」と考えてしまい、不安が残ります。
自分の認識と会社側の評価にズレがあるのか、それとも自分の期待値が高すぎるのかも分からず、モヤモヤしています。
今回の相談者の方のように、「評価が低いわけではないけれど、なぜその評価なのか分からずモヤモヤする」という悩みを抱える方は少なくありません。

マイナビ転職が実施した「新入社員の意識調査(2025)」では、理想の仕事内容として1位に「働きと報酬が見合っている」(55.4%)、3位に「努力や貢献が賃金で評価される」(40.6%)がランクインしています。昇給やボーナスを含め、自身の働きがどのように評価され、待遇に反映されているのかは、多くの人にとって関心の高いテーマだと言えるでしょう。
しかし、評価は自分の感覚だけで決まるものでも、会社が一方的に決めるものでもありません。そのため、成果を出している実感があっても、会社との認識にズレを感じることがあります。
そこで今回は、キャリアコンサルタントの林碧先生に、評価面談でモヤモヤが生まれる理由や、評価への納得感を高めるための考え方について解説いただきました。評価との向き合い方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
キャリア・コンサルタント
- 昇進、昇給、ボーナスに不満……。評価面談あるある
- 納得感を持つためには、「評価者の視点」を知る
- 評価されるためには、「結果」だけでなく「プロセス」を伝える
- 評価には、「これからの成長への期待」も含まれている
- 対話を通して納得の評価につなげていきましょう
昇進、昇給、ボーナスに不満……。評価面談あるある
仕事に手応えはある。成果も出しているつもり。でも評価面談が終わっても、「自分は会社からどう見られているのだろう」と、どこかスッキリしない。ちゃんと私を見てくれているのだろうか……。このようなご相談は決して珍しいものではありません。私自身、社外キャリアコンサルタントとして面談を担当させていただくケースもあるのですが、特に若手社員との面談では、時折こんなご相談をいただくことがあります。
このようなケースは、不満を言っているように受け取られてしまうこともあるのですが、多くの方は「もっと評価してほしい」という強い不満を訴えたいわけではありません。
本当に知りたいのは、「自分の働きは会社の期待に応えられているのだろうか」「この評価は妥当なのだろうか」という、自分の現在地なのです。
だからこそ、「もっと評価されてもいいのではないか」と感じる一方で、「自分の期待値が高すぎるだけなのかもしれない」とも思ってしまう。その答えが分からないからこそ、モヤモヤだけが残ってしまうのでしょう。
実際、マイナビ転職「新入社員の意識調査(2025)」でも、「働きと報酬が見合っていること」が理想の仕事内容の1位、「努力や貢献が賃金で評価されること」も上位に挙げられています。
多くのビジネスパーソンが求めているのは、単に評価されることではなく、「自分の働きが適切に評価されている」と納得できることなのかもしれません。つまり、「評価されること」だけではなく、「なぜその評価なのか」を理解できることも、働き続ける上では大切な要素なのだと言えるでしょう。
では、その納得感はどのようにしたら得られるのでしょうか。今回は、キャリアコンサルタントとして、自分で納得感を高めるためには何ができるのかをご紹介したいと思います。
納得感を持つためには、「評価者の視点」を知る
まず、知っておいていただきたいのは、評価はどのように決まるのか、ということです。「私はこれだけ頑張った」。その実感はとても大切なものですが、一方で会社の評価は、「どれだけ頑張ったか」だけで決まるものではありません。
成果を重視する会社もあれば、チームへの貢献や主体性、改善への取り組みを重視する会社もあります。同じ仕事でも、評価者が見ているポイントは意外とさまざまです。
つまり、自分が見ている仕事と、評価者が見ている仕事は、少しずつ視点が違うことがあります。それはどちらが正しい・間違っているという話ではありません。
評価者も限られた時間の中で部下を見ています。すべての仕事ぶりを把握できるわけではありませんし、一方で、本人も会社が何を期待し、どんな基準で評価しているのかを十分に理解できていないことがあります。
だからこそ、評価面談の場や日頃のやり取りの中で確認することを意識しておけるといいでしょう。
特に評価面談は、その絶好の機会です。「評価を聞く場」と考えるだけでなく、「会社は何を期待しているのか」を確認することを大切にしましょう。
例えば、
「今回の評価では、どのような点を評価してくださいましたか。」
「次の評価期間では、どのようなことを期待されていますか。」
そんな問いを投げかけてみるだけでも、会社が大切にしている視点が少しずつ見えてきます。
また、評価面談だけでなく、仕事を進める途中でも、
「この方向性で進めて問題ないでしょうか。」
「この仕事では、どんなことを期待されていますか。」
と確認しながら進めることも大切です。
評価とは、一方的に与えられるものではなく、お互いの認識をすり合わせた先にあるものでもあるからです。
評価されるためには、「結果」だけでなく「プロセス」を伝える
評価者の視点が見えてきたら、次は、その視点に沿って自分の仕事を伝えていくことも大切になります。仕事では、成果が出れば評価されると思いがちですが、実際には結果だけでなく、その成果に至るまでの考え方や工夫、取り組む姿勢も見られています。
例えば、
「前回いただいたアドバイスを踏まえて改善しました。」
「〇〇を期待されていると思ったので、この点を意識して取り組みました。」
このように、自分がどのような意図で仕事を進めたのかを伝えることで、成果だけでは見えない成長や工夫も伝わります。
一方で、「伝えなくても分かってくれているはず」と思っていても、評価者には見えていないこともあります。
逆に、評価者側も「伝わっているだろう」と思っていて、期待していることを十分に言葉にできていないこともあります。
だからこそ、評価は一方通行ではなく、お互いが伝え合うことが大切です。「評価されていない」と感じていても、実際には仕事の過程や工夫が十分に伝わっていないだけ、というケースも少なくありません。
評価には、「これからの成長への期待」も含まれている
評価では、今できていることだけではなく、「これからどのように成長していくか」「今後何をして欲しいか」という期待も含めて見られていることが多くあります。そのため、言われたことをきちんとこなすことに加えて、「相手は何を求めているのだろう」「もう一歩できることはないだろうか」と考えながら仕事に取り組む姿勢も評価につながります。
また、上司や先輩から学ぼうとする姿勢や、自分から質問をして理解を深めようとする姿勢も、成長への期待につながる大切な要素です。
そして、私がぜひおすすめしたいのは、仕事が終わった後の振り返りです。
「今回、良かった点はどこでしたか。」
「もっと良くするには、どんな工夫ができそうでしょうか。」
「次に期待されていることがあれば教えてください。」
こうしたフィードバックを自分から受けにいくことで、評価者がどのような視点で仕事を見ているのかが、少しずつ分かってきます。
その視点を次の仕事で意識できれば、期待に沿った行動が取りやすくなりますし、「前回のフィードバックを受けて成長している」という点も評価につながりやすくなるでしょう。
評価を待つだけではなく、フィードバックを次の成長につなげていく。そんな姿勢が、結果として納得感のある評価にもつながっていくのだと思います。
対話を通して納得の評価につなげていきましょう
評価とは、一度きりの「採点」ではありません。会社から一方的に与えられるものでも、自分だけで決められるものでもなく、評価者との対話を通じて、お互いの認識を少しずつすり合わせながら納得感を高めていくプロセスです。
「ちゃんと評価されているのだろうか」と不安を感じたときは、評価の結果だけを見るのではなく、「相手は何を期待しているのか」「自分の仕事はどのように受け止められているのか」を確認してみてください。
そして、フィードバックを受けたら、それを次の仕事に生かしていく。その積み重ねが、評価への納得感を高めるだけでなく、自身の成長にもつながっていくはずです。
評価やボーナス、昇給への納得感は、日々の働きが正当に認められていると感じられるかにも関わる大切な要素です。
もちろん、今回の記事で紹介したように、まずは評価基準や会社からの期待を理解し、対話を重ねることが重要です。
一方で、「長期間にわたって評価や待遇に納得できない」「年収アップを目指して新たな環境に挑戦したい」と考える方もいるかもしれません。
また、「そもそも給料が上がらないのはなぜ?」「収入を上げるにはどんな方法がある?」と気になった方には、こちらの記事もおすすめです。
tenshoku.mynavi.jp
年収アップを目指せる求人特集もぜひチェックしてみてください。
評価への納得感と収入への納得感。その両方を考えながら、自分らしいキャリアを築いていけますように。
制作:マイナビ転職編集部

