プロフィール
1993年、千葉県生まれ。DIECE SHIBUYA.【ダイス シブヤ】代表。ダイスジャパンホールディングス代表取締役兼スタイリストとして渋谷を中心に活躍している。月に手掛ける顧客の数は400人を超え、その中でもリピート希望者は8割を超える。メンズスタイリングの技術は美容業界でも高く評価されていて、セミナーや講演の依頼も絶えない。更に、テレビやWEBなどのメディア出演、アプリゲームとのコラボなど幅広く活動している。著書『人生は髪でズバッと変わる』(一迅社)出版。
美容師を始めたきっかけを教えてください
実は、高校生の時ギャル男でした。最初は自分の髪の毛だけをいじっていたのですが、ふと「人の髪の毛をいじったらどうなるんだろう?」と好奇心が芽生えたんです。その後、男友達の髪の毛をセットしてあげるようになりました。すると、みんなそれぞれカットしている美容室が違うため「この子のセットはやりやすいけど、この子のセットはやりにくいな」ということに気づいて。「美容師のカットの仕方によって、僕のセットのやり方に合う・合わないがあるようだ」と、そういうことを考えるのが楽しかったですね。
ギャル男の友達の髪の毛をセットするのに1人500円もらってやっていたら、そのことが高校の先生にバレて、怒られてしまいました(笑)。その時の先生から「そんなに髪の毛をセットすることが好きなら、美容師になれよ」と言われて美容師を目指したのがきっかけです。
大月さんが考える、若手社会人向けの「第一印象を良くするヘアスタイル」、について教えてください。
メンズ専門の美容師なので「男性向け、第一印象が良くなるヘアスタイルのポイント」をお伝えします。
1:前髪は眉毛が出る長さ
2:両サイドは耳に髪がかかっていない長さ
3:正面から見たときに襟足がはみ出て見えない長さ
この3つですね! 前髪が長ければ長いスタイルほど、どうしても大学生っぽさが出てしまうんです。「清潔感があり、爽やかな身だしなみが大切」と言い切る経営者の方もいらっしゃるようなので、面接や大事なリモート会議での第一印象に悩んでいる方は意識してみてほしいです。
また僕自身、昔から肌が弱くアトピー持ちだったこともあり、高校生くらいまではおでこや首を隠すために襟足や前髪を長く伸ばしていたことがありました。しかし、今考えると隠すのではなく、肌をきちんと出したほうが良かったな……と。髪が肌に触れると、それだけで刺激になってしまうので清潔感を意識すべきだったと感じています。
そんな想いもあり、お客様から「第一印象アップ」について相談されたら、前述の3つのポイントを強くおすすめしています。
「イメチェンしたい!けど自分では難しい」と悩んでいる二十代にアドバイスをお願いします!
一歩踏み出す勇気って、なかなか難しいですよね。どうしても勇気が出ない人は僕が各SNSで発信している「カットのビフォーアフターが分かる変身動画」を見てほしいです!「こんなにも髪型ひとつで印象が変わるんだ」と知るだけでも、自分も何か変えてみたいと思えるんじゃないでしょうか。やっぱり頭で考えるよりも、行動したほうが早いですから。髪の毛って切らなきゃ伸びますし、切っても伸びます。どうあがいても伸びるので(笑)
新しい自分を見つけるためにヘアスタイルを冒険してみるのはおすすめですよ!
もし会社的に可能であればパーマスタイルをおすすめしています。社会人になりたてで朝早く起きるのがつらい時や、毎朝のセットに時間をかける余裕がないという方に、パーマスタイルはぴったりです。普段の印象もかなり変わると思います。
実は僕、元々は直毛ですが、パーマをかけています。パーマスタイルの良いところは、とにかくセットが楽でワックスをつけただけでもひきしまるところ。どのような形のパーマが良いかは人それぞれ髪質や長さにもよりますが、全体の雰囲気が柔らかくなるし、清潔感も出せるので印象も良くなるんですよ!
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一人前の美容師として成長する上でのターニングポイントはどんなことでしたか?
せっかく美容師になるのなら知名度を上げて有名になりたいと思っていました。そのためには「東京の美容室」に就職したいなと……。自分の髪は専門学校時代から、雑誌にもよく取り上げられる東京の美容室でカットしてもらっていて。その時に担当してくれていた美容師さんが、後の僕の師匠となる人です。
専門学校2年生の頃、カットしてもらいながら美容師になるための話を聞いていました。そのとき「最近の若い子はすぐに辞めてしまう」と漏らしていたので「そんなに、きついんですか……?」と聞いたんです。すると、「アシスタント時代はきついことも多いけど、美容師はスタイリストになってからがすごく楽しい。そんな楽しいところを経験させてあげる前に(若い美容師に)辞めようと思わせてしまう僕らが悪いんだよね……」と話していたことに驚いて。
雑誌でバリバリ活躍する現役美容師としての姿や、若い美容師の働き方の慣習を変えようとしている姿勢などから、学ぶことはたくさんあるだろうと考えました。「こういう人の下で働きたいな」と思い、その場ですぐに面接をお願いしたことが僕の最初のターニングポイントでしたね。
専門学校を卒業後、その師匠(美容師)の下で4年間さまざまなことを教わりました。出勤から閉店までの仕事はもちろん、仕事が終わったあとも週5日は一緒に食事をして、家にも泊めてもらって、まさにリアルな「師弟関係」でした。もちろん怒られることもありましたし、寝不足な日もありましたけど、その師匠がいたからつらいアシスタント時代も頑張れたと思います。社会人としての基礎や上下関係、酒の飲み方・遊び方まで……学ぶことの多かった、この時期が僕の人生の中でとても大切な財産になっています。
そんな師匠から二十代で独立し、今では超人気スタイリストとして自身のお店を持つまで活躍されています。今の活躍に繋がる、影響を受けたことやチャレンジしたことを教えてください。
美容師になってからは、とにかくほかの美容師さんのSNSやブログをチェックしています。僕はメンズ専門の美容師ですが、レディースを担当する美容師の方のSNSも日々チェックしています。今ほどSNSが流行っていなかった頃に、毎日きちんとした文章をアップしている美容師さんのブログを見て、発信することや発信頻度って大切だなと実感しましたね。ほかの美容師さんがアップしている内容や発信の仕方など、さまざまな部分から影響を受け、自分も積極的に発信をしていこうと思いました。
そんななかでInstagramで発信した「変身動画」がすごい勢いで拡散されました。
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しかし、このバズった「変身動画」は、実はもともとSNSでの発信のために撮影したわけではないんです。お客さまに少しでも楽しんでもらいたいな、なんかテンションがあがることをチャレンジしたいな、と思って「こんな感じで撮影してビフォーアフター見てみません?」と提案したら「なんかおもしろそうじゃん!」とお客さまが楽しんでくれて。それがたまたま多くの方に見てもらえた感じですね。
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