仕事にやりがいは必要? キャリアカウンセラーに聞いてみました!

表紙画像


※この記事は「ながら聞きメディア『しごと・転職・キャリアのお守りラジオbyマイナビ転職』の書き起こしになります。ながら聞きで学びたい方は以下からどうぞ!
https://voicy.jp/channel/4565/781297

こんにちは、マイナビ転職です。今日のテーマは、仕事のやりがい。

転職活動をしていると、求人情報で「やりがいのある仕事です」と書いてあったり、面接で人事の方に「今の仕事のどんなところにやりがいを感じていましたか?」と聞かれたり、さまざまなところで「やりがい」という言葉を目にしますよね。

ところで、やりがいとは、具体的にどういうものなんでしょうか。そもそも、仕事にやりがいは必要なんでしょうか。今の仕事にやりがいを感じない、次こそやりがいのある仕事をしたい、と思っている時は、どうやって仕事を探せばいいんでしょうか。

いろいろな疑問が浮かぶ、「仕事のやりがい」について、今回は、キャリアカウンセラーの三上温子さんにお伺いした記事をもとに、考えていこうと思います。

仕事のやりがいは、無理やり見つける必要はない

まずはじめに、「仕事のやりがい」とはなんでしょう。三上さんのお話によると、「仕事のやりがい」とは、社会と本人の関係の中で生まれるものなのだそう。自分の仕事の成果が社会にどう生かされ、どんな「評価」を得られるのか。それによって自分は「何を得られ」、つまりどんな報酬を得られて、自分の「将来」につながっていくのか。このストーリーに対して自分なりに満足感を得られている状態が、「やりがいがある」ということなのだそうです。

ちなみに、ここでの「報酬」とは、給料などお金だけに、限らないそうです。お客さまから感謝された時の喜びや、チームに貢献できた時の充実感など、目に見えない形の「報酬」も含まれます。自分の労働に対して、自分なりに満足している状態が「やりがいがある」状態といわれています。

また、一般的に「仕事のやりがい」はあったほうが良い、またあるべきだ、というイメージがありますが、無理やり見つける必要はないそうです。

ただ、自分の仕事が誰かのためになり、ありがとうと言ってもらえて、さらに、その成果が自分にも返ってきたらうれしいですよね。日々の仕事のなかでそんな実感を得られたほうが、仕事に前向きになれるという人も少なくないと思います。

仕事の不満や転職理由としてよく挙がる「仕事がつまらない」というのも、この「やりがい不足」と言えるケースもあるそうです。

自分の仕事の成果が、周りにどう生かされているのかが見えにくいと、やりがいを感じられず、「このままこの仕事を続けていいのか・なんになるのか」という、将来への不安にもつながります。

給与や待遇に対する不満が出てくるのも、「自分はこれだけ価値を提供しているのに、会社からは満足のいく報酬が返ってこない」と感じるから。もちろんやりがい搾取はよくなく、労働に見合う対価が支払われることは大前提なのですが、やりがいなど精神的報酬がない状態では労働の対価すべてを金銭や待遇に求めざるを得なくなるので、どうしても不満や不安が生まれやすくなるわけです。こう考えると「仕事のやりがい」は、前向きになるだけでなく、長く仕事を続けていくうえでも、あるに越したことはない、と言えそうです。

仕事のやりがいを見つけるには、まずは「当事者意識を持つこと」

ここまで、「仕事のやりがい」とはどういうものか?ということをお話してきました。では、実際に「仕事のやりがい」を見つけるには、どうすればいいのでしょうか。

三上さんのお話によると、まず最初にやるといいのは、「当事者意識を持つこと」なのだそうです。

与えられる指示のままに仕事をこなし、他者に依存している状態は「楽」ではあります。ですが、どんどん自分の存在意義を見失い、仕事を“やらされている”、と感じるようになってしまうそう。そうなると、やりがいを感じられる環境からは、遠のいてしまいます。

かたや、当事者になるということは、責任が生まれるということでもあります。
自分なりに考え、行動を起こすという姿勢で仕事に取り組む。これは指示通りに動くよりも、はるかに大変なことです。それを乗り越えて、行動し、周囲に影響を与えることで、「評価」が生まれ、自分自身も鍛えられ、スキルや成長実感という「報酬」を得られる。そのサイクルを繰り返すことで「将来」のキャリアの選択肢が開けていくケースもあります。当事者意識を持って自分なりに考え、行動していくことが「やりがい」に近づいていくというわけですね。

今、仕事のやりがいを感じられないという方は、まずはこのように今の仕事でやりがいを得るために自分なりに行動してみるといいのですが、それでも、やりがいを得られないのなら、見切りをつけて、転職を考えてみるのがおススメだとか。大切なのは「自分の人生は、自分自身でコントロールできるんだ」という意識を持つこと。今の仕事を続けることも、新しい仕事に挑むことも、どちらを選ぶかは自分次第です。

そして、「やりがい」を求めて転職を考えているのなら、「やりがいの軸が何であるか」をおさえておくことが大切なのだそう。自分が「どのような評価」「どのような報酬」「どのような将来」を重要と感じているのか。自分自身を見つめ直すことで、自分が仕事に対して何を求めているのか、を把握するきっかけになり、転職で同じ失敗を繰り返さずに済みます。

また、さまざまな仕事、業務内容、実際に働いている人の価値観や喜びに触れて、視野を広げることも「やりがい」を見つけるために重要です。

少ない情報、狭い世界のなかでは、自分にとってのやりがいにたどりつけないまま、不満のループを断ち切れず「この会社も自分に合わなかった」と、納得のいかない転職を重ねてしまいかねません。

仕事ややりがいについては、10人いれば10通りの意見や感じ方があります。
アンテナを張り、いろんな人の考え方に触れることで、新しい発見に出合えるチャンスも広がっていくんですね。

仕事のやりがいを見つけたい時の転職サイト活用法

以上、「仕事のやりがい」の見つけ方をキャリアカウンセラー・三上温子さんのインタビューをもとにご紹介してきました。ちなみに、仕事のやりがいを見つける際にも役立つのがマイナビ転職をはじめとする転職サイトです。

転職サイトはいわば「生きた仕事辞典」で、業種・職種・仕事内容・働き方、さまざまな仕事が先輩のインタビューなどと合わせてのっています。面倒な登録など不要で、あらゆる職種の仕事が見られるので、今すぐ転職する予定がなくても、「さまざまな仕事・働く」を知る、という点でお役立ちです。

と、言っても何から見ればいいかわからない、という方は、今のスキルを生かせそうな今と同じ職種、楽しそうに働いている友達の業種、趣味につながるような仕事を、キーワードで検索してみるのもいいかもしれません。

もし、気になる仕事が見つかれば、求人情報だけではなく、ホームページやニュース記事、社員のブログなどを読んでみるのもいいですね。実際に転職を検討するなら、経営者や先輩社員の思い、スタンス、社風などを自分なりに解釈し、それが自分に合っているかどうかを検討してみることをおすすめします。

文字を読むのはぴんと来ないという方は、転職フェア、合同企業説明会などでさまざまな仕事の話を聞いてみるのもいいかもしれません。たまたま聞いた話から、意外なやりがいに気付く、こんな仕事もいいかも、と視野が広がるというのも、よくある話です。

まとめ

今日は、「仕事のやりがい」について、お話ししてきました。みなさんにとって仕事のやりがいとはどんなことですか? また、仕事のやりがいに気付いたのは、どんなことがきっかけでしたか?今回紹介したキャリアカウンセラー三上温子さんのインタビューは以下のリンクから全文読めます。こちらも、ぜひチェックしてみてください。

tenshoku.mynavi.jp

文:MEETS CAREER編集部


今日の学びをX(旧Twitter)にメモ(読了メモ)
このエントリーをはてなブックマークに追加

マイナビ転職は企業・転職者の給与アップを応援します!

tenshoku.mynavi.jp