料理研究家・和田明日香さんに教わる仕事が忙しい二十代にオススメのレシピ【気になるあの人のオススメ】

気になるあの人に自分らしい生き方の参考になる、人生がちょっとプラスになるモノコトについて伺うコーナー「気になるあの人のオススメ」。今回は料理愛好家・平野レミさんの次男と結婚後、修行を経て、ご自身も料理研究家となった和田明日香さんがご登場。料理と真剣に向き合い、人生が変わった和田さんに、多忙な毎日で時間がない二十代向けて、新しいことへチャレンジするきっかけや、オススメの簡単レシピをご紹介いただきました。

プロフィール

和田明日香
料理研究家。東京都出身。3児の母。料理愛好家・平野レミの次男と結婚後、修行を重ね、食育インストラクターの資格を取得。各メディアでのオリジナルレシピ紹介、企業へのレシピ提供など、料理家としての活動のほか、各地での講演会、コラム執筆、CM出演など、幅広く活動する。2018年、ベストマザー賞を受賞。著書に『子どもは相棒悩まない子育て』（ぴあ）、新刊『和田明日香のほったらかしレシピ献立編』（タツミムック）など。

料理研究家になったきっかけは何でしょうか？

料理を始めたきっかけは、料理愛好家・平野レミの次男と結婚したこと。それまでろくに料理をしてこなかったので「こりゃ大変だ！　ちゃんと料理の練習をしなくちゃ」とあわてて練習するようになりました。その後、妊娠したことで食べものへの意識も激変！　「私が食べているもので、もう一人人間が作られるんだ」と思ったら、ちゃんと作って食べようという気持ちが強くなっていきました。

お仕事の相談が来るようになったのは出産後。レミさんのお仕事を手伝っていたら、私にもレシピ提案の依頼が来たんです。レミさんにたくさんのことを教わっていたものの、最初は自信がなくて依頼を受けられずにいました。

自信が生まれたのは、夫から「勉強して資格をとったら自信がつくんじゃない？」と言われて食育インストラクターの資格を取ってからです。自分が母親以外の何者かになれた気がして、ようやく「料理の仕事にも挑戦してみよう！」と料理研究家としての一歩を踏み出せました。

育児とお仕事で多忙な毎日を送られている和田さん。多忙で料理が苦手な二十代にオススメの簡単レシピを教えてください

■炊飯器ドライカレー

材料（2人分）
・米…1.5合
・水…300㏄
・玉ねぎ（みじん切り）…1/2個（90g）
・ピーマン（粗みじん切り）…2個
・ミニトマト（半分に切る）…6個（70g）
・ソーセージ（小口切り）…80g
・カレーフレークまたはカレールー（刻む）…大さじ4（40g）※カレールー2かけ分
・塩…ひとつまみ

作り方
炊飯ジャーに材料をすべて入れ、炊飯するだけ

■ワンパンきのこクリームパスタ

材料（2人分）

・牛乳…200ml
・パスタ（1.4㎜）…140g
・（あれば）すだち（半分に切る）…2個

【A】
・しいたけ（薄切り）…2枚
・舞茸（ほぐす）…50g
・しめじ（粗みじん切り）…50g
・水…400ml
・塩…小さじ1/4
・にんにく（薄切り）…1片
・けずり節…1パック（4～5g）
・ベーコン（5mm細切り）…3枚（約50g）

【B】
・バター…10g
・しょうゆ…小さじ1
・粗挽き黒こしょう…適量

作り方
①フライパンにAを入れて火にかけ、沸いたら牛乳、パスタを半分に切って加え、中火で加熱する。

②7分経って、煮汁がほぼなくなったらBを加えて混ぜ、皿に盛り付ける。あればすだちを絞るとワンランク上の味に。

仕事や初めての育児でお忙しい二十代を過ごされたと思いますが、二十代で一番印象に残っている“影響された人”はだれですか？

二十代の私に一番影響を与えたのは長女です。正直、23歳で娘を生むまでは「自分さえ楽しめれば良い」と思って生きていましたが、娘の存在がそんな私をどんどん変えてくれました。

私が本格的に仕事を始めるとき、背中を押してくれたのも長女です。仕事の都合で、長女を通い慣れた幼稚園から保育園に転園させなければならず「自分の仕事のために転園させていいのかな？」と申し訳なくて決断できずにいました。そのことを娘に話すと「今までの友達とも遊べるし、新しい友達が増えるから良いよ」と言ってくれたんです。とても心強く、背中を押されました。

親としてだけでなく、食育などの仕事をするうえでも、子どもに教えてもらうことはたくさんありますね。どんな相手からも、何かを学び取ろうとする気持ちを持っていれば、得られる力はとても増えていくと思います。